八正道

八正道とは、苦を滅する八つの正しい道のことであり、人間の正しい道を説いた教えのことです。

正見（しょうけん）
ものごとを正しく見ることです。ものごとを正しく見るには現象にとらわれるのではなく、それを生み出した「因」を見ることが大切です。

正語（しょうご）
正しく語ることです。言葉は「言霊」となって相手に伝わります。その言葉や言い方が調和のとれたものであれば、相手も調和のとれた言葉で返してきます。

正思（しょうし）
正しく思うことです。心のありようは、言葉や行いとなって表れ、現実をも生み出します。愚痴や怨みや妬みを捨て去り、心を調和させ、揺るぎない心で毎日を送ることです。

正行（しょうぎょう）
正しく仕事をすることです。今、就いている仕事は天が用意してくれた修行の場でもあります。ですから、仕事には感謝と喜びの心で取り組むことです。いまある場所で努力してこそ、次の道が拓けてきます。

正命（しょうみょう）
正しく生活することです。生活を正すと、心や言葉や行いも正しくなってくるのです。日々心を調和させ、より高次の人格を目指して毎日を送ることが、すなわち「生きる」ということです。

正精進（しょうしょうじん）
正しく精進することです。私たちは限られた時間の中で、人生の修行をします。反省は人間だけが与えられた神からの偉大な贈り物です。

正念（しょうねん）
正しく念ずることです。私たちの念はとても強いエネルギーを持っているので、念じたことは実現します。念は正しい目的で使うことです。愛と調和の心で念じることが必要なのです。

正定（しょうじょう）
正しく定めに入ることです。つまり、心の状態が真理に照らし合わせて正しい状態に定まることです。この八正道の心理に適った生活を送ることと言ってもよいでしょう。


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